「伏姫」の史実のモデル「種姫」をご存知ですか?
日本文学を代表する世界的な作品「南総里見八犬伝」、それが宝林寺の歴史を刻むひとつの証しでもあるのです。滝沢馬琴が二十八年をかけた長編小説であり、江戸時代から現在に至るなおも人気を誇る名作です。
物語では室町時代、安房の武将里見義実の娘である「お姫様が里見一族の盛衰の末、愛犬の八房とともに富山の洞で落命します。その際、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の八つの玉が空中高く飛び上がり八方に飛び散ります。そしてその玉をひとつずつ持った里見八犬士が次々に登場すると、武勇伝を繰り広げながら里見家に終結してお家を再興し、大団円を迎えるというストーリーです。
この物語のヒロインにあたる里見伏姫(ふせひめ)は、宝林寺を開いた里見種姫(ふさひめ)を史実のモデルとしているという伝承があります。ここ養老渓谷では古くから里見家ゆかりの寺として宝林寺が知られているのです。
わたくしたちの宗旨は
名称 | 禅の教えを旨とする「曹洞宗(そうとうしゅう)」と申します。 |
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伝統 | 曹洞宗の教えは、お釈迦(しゃか)さまより歴代のお祖師(そし)さまによって相続された「正伝(しょうでん)の仏法(ぶっぽう)」です。 |
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日本開宗 | 今から800年ほど昔の鎌倉時代、「道元禅師(どうげんぜんじ)」が正伝の仏法を中国から日本に伝え、「瑩山禅師(けいざんぜんじ)」が全国に広められ、現在の「曹洞宗」の礎を築かれました。このお二方を両祖(りょうそ)と申し上げ、ご本尊の「お釈迦さま(釈迦牟尼仏)」とともに、「一仏両祖(いちぶつりょうそ)」と仰ぎます。 |
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本尊 | ご本尊は、仏教の開祖である「お釈迦(しゃか)さま」(釈迦牟尼仏世尊/しゃかむにぶつせそん/ガウタマ・シッダールタ)です。 |
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本尊唱名 | 「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」とお唱えします。 |
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教義 |
私たちが人間として生を得るということは、仏さまと同じ心、「仏心(ぶっしん)」を与えられてこの世に生まれたと、道元禅師はおっしゃっておられます。「仏心」には、自分のいのちを大切にするだけでなく他の人びとや物のいのちも大切にする、他人への思いやりが息づいています。しかし、私たちはその尊さに気づかずに我がまま勝手の生活をして苦しみや悩みのもとをつくってしまいがちです。 お釈迦さま、道元禅師、瑩山禅師の「み教え」を信じ、その教えに導かれて、毎日の生活の中の行い一つひとつを大切にすることを心がけたならば、身と心が調えられ私たちのなかにある「仏の姿」が明らかとなります。 日々の生活を意識して行じ、互いに生きる喜びを見いだしていくことが、曹洞宗の目指す生き方といえましょう。 |
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お経 | 「修証義(しゅしょうぎ)」「般若心経(はんにゃしんぎょう)」「観音経(かんのんぎょう)」「寿量品(じゅりょうほん)」等の諸経典を読誦(どくじゅ)します。 |
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ご案内
寺院名 | 曹洞宗 冨士山 宝林寺 |
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所在地 | 〒290-0535 千葉県市原市朝生原783 |
電話番号 | 0436-96-0255 |
参拝時間 | 9:00〜17:00 |
住職 | 千葉 公慈 |
駐車場 | あり |